2020年の大学入試問題 東大推薦入試過去問を通して
☆2020年の大学入試改革はいったいどうなるのだろう?教育関係者も保護者も、何より生徒は不安でたまらず、玉石混交の情報に右往左往している昨今。
☆しかし、制度がどうあれ、入試問題がどうなるのかそれさえ予想がつけば、何をやるべきか明快になり、得体のしれない不安は払しょくされるだろう。もっとも、知識の記憶の多寡を問うのではなく、かなり高いレベルの思考力を目指すというのだから、果たしてどう学べばよいのか、学び方に対する不安がまた発生してしまう。
☆だが、自分の才能を生かせる思考力問題のトレーニングとあれば、なんとかなるだろう。そこで2020年の大学入試問題を予想してみようではないか。
(工学院大学附属中学校高等学校のiTeam:イノベーションチームの先生方は、≪higher order thinking)を育成する授業・テスト・評価を開発している。)
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2020年大学入試改革とそれに伴う学習指導要領の改訂作業が進むにつれ、「浅いアクティブラーニング」と「深いアクティブラーニング」、「LOT(Lower order Thinking)」と「HOT(Higher order Thinking」の違いが少しずつ論じられるようになってきました。また、まず知識があって思考するなどのような従来のアクティブラーニングでは、AI(人工知能)を中心とするイノベーションが創発する新しい仕事に対応できる人材を生み出すことができないという認識も広まってきました。さらに、世界の混迷の根本原因である経済格差、それに伴う教育格差を払拭するには、可能な限り新しい学びの機会を設定するという20世紀末にブレア―クリントン以来の教育改革では間に合わない。だから、すべての子どもたちに新しい学びの機会が用意されるには、学校や専門の教師が担当するだけではなく、違う新しい教育システムの考案が必要だという認識も生まれはじめています。