ジャカルタ北部にある港を撮影しに、ムアラ・アンケ漁港(Muara Angke)とスンダ・クラパ港(Sunda Kelapa)に行った。ジャカルタの港のいくつかはジャカルタ中心部にあるきらびやかなショッピングモールからは想像できないくらい本当にカオスだ。とにかく働いている人などがたくさんいて、ごちゃごちゃと混沌としていて、1人で行くのは少し気が引けるので誰かに一緒に来てもらう方がいい。しかしとても興味深い場所でもある。
ムアラ・アンケ漁港は漁師たちと大量の漁船が停泊していて、近くには魚市場もある。ここは本当にすごい。たくさんの労働者が魚を計ったり運んだり忙しく働いていたり、船で休んだりしている(近くに漁師たちが住んでいると思われるカンプン(村)もあったが、船の上でも生活している様子が見える)。
ここの風景とは相反するように高級マンションがそびえ立っている。
ムアラ・アンケ漁港の近くからはプラウ・スリブ(pulau seribu)というジャカルタ近郊にある1000ほどの群島に船で行くこともできる。ムアラ・アンケ漁港の近くから出ている船は安いので地元民向けらしい。こちらは港の周りに子どももたくさんいて、海外観光客も若干いたように思う。
スンダ・クラパ港はジャカルタで一番古い港である。資材や物品運搬などのためにある港だ。小説などにも出てくるタンジュン・プリオク港より古い。
港にいたおじさんが船に乗せてくれるというので、小さなボートに乗ってスンダ・クラパ港の周りをゆらゆらと出発した。モーター付きのボートはおじさんの手作りらしく、27年くらい前に一人で作ったらしい。一年くらい造船の手伝いをしていたことがあるらしいので、それで作り方を覚えたのだろうか。また、おじさんは船員として昔はカリマンタンやスマトラに行ったりしていたそうだが、いまはこのガイドの仕事で生計を立てている。連れていってもらった船は700トンのセメントをカリマンタンから輸送できるらしく、船底にはたくさんのセメントが積まれていた。(その後、カリマンタン島ではなくたまたまスラウェシ島に行った時、セメント工場を通りすがりに見て、また山が崩されて行く爆発音を聞いて驚愕した)
船の上
私はその船底に積まれているセメントの袋を見て、からゆきさんたちが船底に押し込まれて命も絶え絶えに密航したことを思い出し、セメント袋を撮り、他にも船の風景を色々と撮影した。ガイド料は少し多めに払って、それでも二人で乗船して500円くらいだったので、おじさんは1日に何組くらいガイドするんだろう…と思いながら別れを告げた。
映像写真スチル
ジャカルタ北部にある港を撮影しに、ムアラ・アンケ漁港(Muara Angke)とスンダ・クラパ港(Sunda Kelapa)に行った。ジャカルタの港のいくつかはジャカルタ中心部にあるきらびやかなショッピングモールからは想像できないくらい本当にカオスだ。とにかく働いている人などがたくさんいて、ごちゃごちゃと混沌としていて、1人で行くのは少し気が引けるので誰かに一緒に来てもらう方がいい。しかしとても興味深い場所でもある。
ムアラ・アンケ漁港は漁師たちと大量の漁船が停泊していて、近くには魚市場もある。ここは本当にすごい。たくさんの労働者が魚を計ったり運んだり忙しく働いていたり、船で休んだりしている(近くに漁師たちが住んでいると思われるカンプン(村)もあったが、船の上でも生活している様子が見える)。
ここの風景とは相反するように高級マンションがそびえ立っている。
ムアラ・アンケ漁港の近くからはプラウ・スリブ(pulau seribu)というジャカルタ近郊にある1000ほどの群島に船で行くこともできる。ムアラ・アンケ漁港の近くから出ている船は安いので地元民向けらしい。こちらは港の周りに子どももたくさんいて、海外観光客も若干いたように思う。
スンダ・クラパ港はジャカルタで一番古い港である。資材や物品運搬などのためにある港だ。小説などにも出てくるタンジュン・プリオク港より古い。
港にいたおじさんが船に乗せてくれるというので、小さなボートに乗ってスンダ・クラパ港の周りをゆらゆらと出発した。モーター付きのボートはおじさんの手作りらしく、27年くらい前に一人で作ったらしい。一年くらい造船の手伝いをしていたことがあるらしいので、それで作り方を覚えたのだろうか。また、おじさんは船員として昔はカリマンタンやスマトラに行ったりしていたそうだが、いまはこのガイドの仕事で生計を立てている。連れていってもらった船は700トンのセメントをカリマンタンから輸送できるらしく、船底にはたくさんのセメントが積まれていた。(その後、カリマンタン島ではなくたまたまスラウェシ島に行った時、セメント工場を通りすがりに見て、また山が崩されて行く爆発音を聞いて驚愕した)
船の上
私はその船底に積まれているセメントの袋を見て、からゆきさんたちが船底に押し込まれて命も絶え絶えに密航したことを思い出し、セメント袋を撮り、他にも船の風景を色々と撮影した。ガイド料は少し多めに払って、それでも二人で乗船して500円くらいだったので、おじさんは1日に何組くらいガイドするんだろう…と思いながら別れを告げた。
映像写真スチル